エンディングノートの書き方|何を書く?無料テンプレと記入例
エンディングノートとは(遺言書との違い)
エンディングノートは、自分の情報や希望を家族に伝えるための「メモ」です。法的な効力はありません。相続の指定など法的な効果を持たせたい場合は、別途遺言書(自筆証書遺言・公正証書遺言など)が必要です。
- エンディングノート:法的効力なし。誰でも自由な形式で書ける
- 遺言書:法定の方式を満たせば法的効力あり(相続の指定など)。種類は自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種(民法967条)。自筆証書遺言は全文自筆・日付・氏名・押印が必要で、欠けると無効。法務局の自筆証書遺言保管制度を使うと家庭裁判所の検認が不要に。確実にしたい場合は公正証書遺言を専門家(弁護士・司法書士)に相談
何を書く?基本の6項目
- 自分の基本情報:氏名・生年月日・本籍・現住所・血液型・かかりつけ医・既往歴・服薬
- 家族・親族・連絡先:家系図風に。緊急時に連絡してほしい人と続柄
- 財産の一覧:預貯金(銀行・支店)/保険/有価証券/不動産/借入・ローン/デジタル資産(ネット銀行・電子マネー)/負債も忘れず
- 契約・サブスク・公共料金:携帯・電気・ガス・水道・新聞・サブスク(解約に必要なID等は別管理を推奨)
- 医療・介護の希望:延命・告知・介護場所・最期の希望(リビングウィル)
- 葬儀・お墓・遺品の希望:葬儀の規模・宗派/お墓・納骨/遺品の引き継ぎ・処分の希望
パスワード・暗証番号などの機微情報はノートに直接書かない方が安全。「保管場所のヒント」だけ書く運用がおすすめです。
書き方のコツ
- 一度に全部書こうとしない。分かるところから少しずつ
- 鉛筆 or 消せるペンで。情報は変わるので書き直せる前提に
- 家族と相談しながら書く(医療・葬儀の希望は特に)
- 日付を入れ、1〜2年ごとに見直し
- 個別の希望は具体的に(曖昧だと家族が判断できない)
無料テンプレートの選び方
市販ノート、自治体・銀行・葬儀社が配布するもの、ウェブで配布されるPDFなど多数あります。選ぶときの基準:
- 項目数:多すぎず少なすぎず。6項目(前章)が網羅されているもの
- 記入例があると進めやすい
- 製本・差し替え式など、書き直しやすい構造
- 気負わずに書ける雰囲気(カラフルすぎないものを選ぶ人も)
無料配布のものでも十分始められます。「思いつくところから1ページ」が完走のコツです。
保管場所と見直し
「あるのに見つけられない」が一番もったいないパターン。家族が分かる場所に保管し、家族にも存在を伝えておきます。火災・盗難対策として、貴重品と一緒の保管は避けて家族とは別の場所(耐火金庫、信頼できる親族宅 等)も検討。1〜2年に一度、財産や連絡先の変化に合わせて見直しましょう。
よくある質問
Q. エンディングノートに法的効力はある?
A. ありません。相続の指定など法的な効果を持たせたい場合は、別途遺言書(公正証書遺言・自筆証書遺言など)が必要です。
Q. パスワードはノートに書いていい?
A. 直接書くのはセキュリティ上おすすめしません。保管場所のヒントを書く、または別の安全な場所に分けて記録する方が安心です。
Q. 何歳から書けばいい?
A. 決まりはありません。40〜50代から少しずつ書き始め、60代で本格化させる方が多いです(→ 生前整理 いつから)。
Q. テンプレートはどこで手に入る?
A. 市販ノート、自治体・銀行・葬儀社の配布、ウェブのPDFなど無料のものも多数あります。記入例があるものを選ぶと進めやすいです。
まとめ
エンディングノートは気軽な「メモ」。法的効力はないけれど、家族の負担を大きく減らせます。基本の6項目を、書ける所から少しずつ。相続を法的に指定したいなら遺言書も検討を。生前整理の全体は 生前整理 完全ガイド、亡くなった後の手続きは 死後手続きチェックリスト をどうぞ。